菊房・梵天房
菊房・梵天房
お念珠の房は、頭付き房・松房・切り房・菊房・梵天房・紐房などが主として古くから使われておりますが、菊房や梵天はお念珠をお仕立てする際に職人がその場で丸く切り揃え仕立てていきます。
菊房と梵天房の違いは浄土宗や天台宗を除く本連に使われる房(4つのもの)を菊房と言い浄土真宗門徒用である片手念珠などの(2つのもの)場合は梵天房と言います。
びんづる工房を開業した当初より、菊房や梵天房は「なぜこんなに歪(いびつ)なのか」と思っておりました。
大切な法具が、ぞんざいに扱われかねないと思う作りが多い気がします(高価なお念珠にもその傾向が見られます。)、弊社はどうしてもそれが残念で一手間も二手間もかけ極力”まんまるく”切り揃え続けております。
又、経験された方も多いかと思いますが、丸い菊房や梵天房は糸抜けや房そのものの脱落が多くみられますが、その点も研究を重ね極強靭な保持力を持つ房をお仕立をする事が出来ます。
国内をはじめ海外からのお念珠にも出合ったことのない、美しく、非常に強靭な保持力を持つ菊房・梵天房をお仕立てさせて戴いているなかで、現職の僧侶の方からも「びんづる工房の房以上のものは見たことが無い」とありがたい言葉を戴いております。
下の写真は10年以上使用している菊房です。
糸抜け・緩み・脱落はなくまだまだ使えます。
平成16年に他社の平均的な強度との比較を、県の検査機関に検査依頼をいたしましたのでその結果を添付いたします。
比較個数は他社のしっかり止まっていると思われる房を10房、弊社の房を10房使用、強度の平均値を抽出しました。
図で上が検査結果、下が検査方法ですが引き抜く力が一番弱い中心の糸一本を引き抜き装置で引っ張り、糸が抜け始める時の値を読み込んだものです。
他社の平均血は 0.56(N)=57.1グラム
弊社の平均値は 2.29(N)=233.7グラム です。
明らかに強度の面でも他社を大きく上回っているうれしい結果がでました。
現在は、この結果よりも更に強度が上がっています。
菊房・梵天房のお仕立て直し承ります。
《問い合わせ》
電話 058-324-8597
業務 午前10時より午後6時迄
休業日は 第2土、日曜日、祭日
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